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哀SS『殺人鬼』

…ん、ごほん…。こんばんは、天空寺 哀だ。
SS、ということで久しぶりの更新だな…
遅すぎるだろ…。前回の更新からいったいどれだけの月日がたっていると…。
まぁ、いい…ここで背後をせめていては時間がもったいないからな(ぁ
さて、今回のSSは私の物語ということだが…
…余り、思い出したくないな……
まぁ、とりあえず…見ていく奴は下に続くからどうぞだ…


                          ―『殺人鬼』―




――気がついたら、私の目の前には…見た事もない光景が見えた…
黒く淀んだ空…
見た事もない場所…
そして無数の……血塗れの、死体―
そこに…死体だらけの、荒野のその中心に…私は、立っていた…

血に塗れた刀…返り血を浴びた顔……
何も知らない他人が…いや、誰が見ても…その姿はこう見えただろう…

―――殺人鬼

何がなんだか分からない
私は、何故…こんな姿で…こんな場所に、存在しているのだろう
――背後から、殺気を感じた
確認するよりも体が、手が、動いた
ザシュッ!と言う音共に…『肉』を斬る感触がした
右手に握り締めていた私の刀が、『肉』を斬り裂いたのだ
では、その『肉』とは…
私は、自分が斬り捨てたモノを確認するために、下を見た…
そこには…真っ二つにされ、上半身と下半身に分かれた…人間の死体が転がっていた…

――言葉がなかった…
私は何をしているのだろう…
人を…斬り捨てて…何も感じない…
人を殺した…悲しみも…罪悪感も…何も感じない
ただ、心の奥底から思う事は…唯一つ
――楽しい、と

そんな馬鹿な事があるはずない
人を殺して、楽しいなど…そんな事を思っているはずが……

ふと、声が聞こえた…
『聞き覚えのある声』だった…
――人を殺して、楽しいか?――
…そんな分けない。人を殺して楽しいなんて事を…思うはずが……
――では、何故そんな…『笑った顔』をする?――
…!
言われて、自分の口元から頬へ…撫でる様に触れてみた
――口元が、引きつった様に笑っている…

――ほら、見てみろ…楽しくない奴が、そんな顔をするか?――
…違う!これは……私は、そんな事……
――認めてしまえ。お前は、人殺しが楽しくて楽しくて仕方ない殺人鬼なんだと――
――周りを見てみろ。この沢山の死体は、お前が作ったんだ――
――戦いを挑んでくる者。戦意を無くして逃げる者。戦う力もない無力な者。
お前はそいつらを、さも楽しそうに、殺していったんだ――
……違う…私は……私は……
――さぁ、もっと楽しもう。人殺しを。お前は、殺人鬼なんだからな――
違う!私は、殺人鬼ではない!!お前に…何処の誰か知れないお前等に、分かるものか!!?
――…『何処の、誰か』だと?…ク、クククッ!――
何がおかしいんだ…!?
――本当にそう思っているのか?本当に、誰か分からないのか?
そんな事はないよな?だってお前は…『私の声に、聞き覚えがあるはずだろう?』――

突然、目の前の空間が、黒く歪んだ…
そして…その中から…『何か』が出てくる…
――私が、お前の事をよく知っているように…お前も私のことを知っているはずだ――
『紅い服』を着た…『紅い髪』をした…『奴』が出てくる…
――クククッ…なぁ…哀…?――
黒く歪んだ空間から出てきたソイツは、私と同じ姿をして…私と刀を持って…私と同じ喋り方をして…私と……私と……
――はじめまして…私の名は…『天空寺 哀』と言う…――
黒く、邪悪な笑みを浮かべた…哀―わたし―がそこに立っていた…
――こうやって会うのは初めてだな。ククッ、会いたかったぞ?
何度お前に呼び掛けた事か…。私が呼び掛ける度に、お前は何時も私を無視してきた…
だが、こうして会える様になったという事は…お前も、私と『同じ』になる気になったという事だな…――
お前と…同じ…?
――そう…。私と同じ、人を殺すのを楽しむ殺人鬼に…な?――
…違う!私は、そんなものになる気などない!!私は私だ!お前と同じになるつもりはない!!
――本当に?本当は…人を殺したくて殺したくて堪らないんじゃないか?
人を…生きるもの全てを!そして…自分が大事に想っている者も…――
奴が、自分が出てきた場所を見ると、再び空間歪む…
その中から、人が出てくる……
出てきたそいつの顔を見る…よく見知った顔だ……
…何故だろう…そいつの顔を見ていると、無意識に刀を握り締めて…今にも……
――ほら…見てみろ。お前は、相手を大切に…愛しいと想えば想うほど、そいつを殺したくなるのさ――
!?
――お前は人を愛せない。『愛さない』んじゃない、『愛せない』んだ。
お前が人を愛するという事は…そいつを、殺したくなると言う事だからな。
お前は、他の人と違う部分がある。当然だな。人は一人一人、違った部分を持ってるんだからな。だが、お前はその中でも異質だ。お前の中では…人を愛する=人を殺すという、変わった想い方をするんだからな…――
……
――辛いだろうな。相手を好きになりたいのに、その好きになった相手を殺したくなる衝動に駆られる…。だから、心の底から相手を愛せない…。分かるぞ、その辛さ…。だったらいっそ…『自分に素直になればいい』――
…素直に、なるだと…?
――そう…素直に、人を愛―コロ―せばいい!――
なっ…!?ふざけるな!!そんな事、できるか!?
――何故だ?自分だって、素直になりたいと思った事があるだろう?ならそうすればいい。素直に人を愛して、素直に人を殺せばいい。そうすれば…その殺した相手を、一生自分だけの物にできるじゃないか…――
…自分、だけの……?
――そう、自分だけの…だ。相手を殺して…その相手の体を、心を、魂も!自分だけの物にしてしまえばいい!!相手の全てを殺して!犯して!!蹂躙して!!!全てを奪いつくせばいい!!!自分の思うがままに、好きに人を殺して!!そして全てを殺せばいい…それは、凄く…楽しいぞ…?ククッ、ハハッ…ハハハハハ!!!――
そいつは…私と同じ顔をしたそいつは…笑い出した…
悲しそうに…楽しそうに…狂った様に…
何時までも笑っていた…
私は、そいつの姿を見て思った…
――ああ…コイツは…可笑しくなるほどの、色々な経験をして…
可笑しくなるほどの、色々なものを感じて…
可笑しくなるほどの、人を殺してきて……
そして…ついに…『壊れたんだ』

――…ククッ。お前、今私をおかしな…壊れた奴だと思ったろう…?ああ、そうさ…私は壊れているのさ。心が…考えが、全てが!!…フフッ…お前もいつか、こうなるんだよ。言ったろう?私はお前…お前は私だ。私が壊れているのなら…お前も壊れているのさ。
今はまだ、完全には壊れていなくても…いつか、必ず…お前も私と、『同じになる』――
……
――フフッ…。さて…そろそろ、お別れの時間だ。次に会う時は…『お前が私になる時』だ。…それまで、精々自分を抑えておくんだな…――
そう言うと、奴は再び、狂ったような笑みを浮かべながら、右手に持っている刀を振り上げ、一直線に…私目掛けて、振り下ろした。
――ザシュッ…
一瞬、何の音か理解することができなかった…
何をされた…? ―斬られた
何処を…? 左肩から袈裟に
誰に…? ――自分に…
私はそのまま、立つ力を失った足を…ガクッ、と折って…地面へと、倒れ伏した…
ドクドクッ、と…斬られた所から血が流れていく…
血が流れていくごとに、だんだんと意識が無くなってゆく…
…薄れ行く、意識の中…奴の声がした…
――やはり…最後に自分を殺すのが、一番愉しい…♪…じゃぁな……――
そして…そこで、私の意識は…途絶える…


―…
――…
―――…
……何かが、聞こえる…
ジリリジリリッ、と…まるで人を必死に起こす鐘の…
ジリッ……
私の手が動いて、音を発していた物を止める…
『………あ……れ…?』
音を発していた物から手をどけて見ると、そこには目覚まし時計が見えた
『……』
無言のまま、体をゆっくりと起こして周りを見る。
そこには、いつも見る光景が広がっていた…
『……自分の、部屋…?』
そこで、寝ぼけていた意識が段々と覚醒していく
『……夢……か…?…嫌な夢だな……』
ベッドから起きて、カーテンを開けに行く
カーテンどけ、窓を開くと、そこにはまだ薄暗い空が見えた
先程見た目覚まし時計が示していた時間を思い出しながら、窓から見える景色を見つめていた…
『……ただの、夢じゃないよな……。…もう一人の自分、か……愛じゃなくて、もう一人の哀(わたし)…』
『……分かってるよ…今更…自分を変える事なんて、できない…』
『私は…一人でいいんだ…。例え、それが無駄なことだとしても…。…私は…一人のままで…消えていく……』
『誰にも愛されない…誰も愛さない。…愛しては、いけない…』
その言葉を発してからしばらくして私は、がくっ、と膝を折る様にしてその場に塞ぎ込む様にして座る
『…………うっ……』
ふと…抑えていた声が、漏れた…
『…うっ…ふぐっ……うぅ…』
声を必死に抑えようとしながら、ふと…両手で自分の体を抱きしめていた…
『…なんで、悲しくなるんだよ……別に…大した事なんてないじゃないか…。人を好きにならないだけで…そんな、悲しむような事は…。大体、私には愛がいるじゃないか……一人にはならない……』
…嘘だ。
本当は、分かってる…
私は…人に愛されたい…。そして、人を愛したい…
だって…
私は、もう…人に愛されているし…人を愛しているのだから……
『……くそ……なんでだよ……あれだけ…人に関わりたくないって…思っていたのに…』
『……畜生………私は…弱いのに……殺人衝動にも…負けそうになるのに…』
『そんな、弱い私が……くそぅ……』
私はただただ、そのまま…声を押し殺すように泣き続けた…
もう、何が悲しいのか分からないくらいに、泣き続けた…
――いつか、必ず…お前も私と、『同じになる』
…その言葉を思い出す。何度も…何度も…
思い出しては否定して…否定しては思い出して…
何度も何度も……泣き止むまで、何度も……




                            ―終―





……くそう…泣いてるの、知られた…
恥ずかしい…(顔真っ赤/ぁ)
……まぁ、こんな夢を見たが…夢だから余り気にしてないがな……
…だが、この夢のおかげで…私が異常者だって改めて認識できたのは良かったかもな…
フッ…まぁ、そういうわけだから…私に愛(コロ)されたくなかったら、私に余り関わらないことだ。
分かったな?
……さて、ではお別れの時間だ。
では、また次回…
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